
専業配達パートナーは小規模企業共済で節税しよう
小規模企業共済とは簡単に言えば自営業者のための退職金制度です。
国の機関である独立行政法人 中小企業基盤整備機構が運営しています。
毎月1,000円〜70,000円まで積み立てして、事業を廃業後に一括して退職金としてもらうか、年金として分割してもらうかを選択できます。一括と分割の併用も可能です。
月の掛金は加入後も変更も可能ですので、自分の売上に応じて設定が可能です。
メリット・デメリット
メリット
最大のメリットは積み立て金が全額所得控除になる点です。月70,000円の積み立てですと、84万円の所得税控除になります。
さらに積立金を退職金としてもらう場合、退職所得控除が適用されるので、積み立て年数が長ければ長いほど退職所得控除の額が多くなり、受け取り時の所得税が安くなります。
配達報酬を貯金をされている方にオススメです。
デメリット
デメリットは手持ちのすぐに使える現金が減ってしまう点です。
もう一つのデメリットは積み立てた掛け金は資産運用されるのですが、国民年金より保守的に運用されています。ですので、大きく積み立てた掛け金が増える可能性はほぼありません。資産運用は国内債券が80%の組み込みで、現在はほとんど利息がつかないです。
iDeCo、国民年金基金と組み合わせが可能
この小規模企業共済と他の公的年金制度(iDeCo、国民年金基金)を組み合わせて、所得税・住民税を安くするのが、零細自営業者の節税の基本です。
iDeCoと国民年金基金は合わせて年間最大816000円まで加入ができます。小規模企業共済と合わせれば、1,656,000円を税引前に貯金でき、その金額が全額所得税控除になります。これは会社員にはない大きなメリットです。
所得税以上に大きいのは住民税の節約です。
初年度だけ年の途中加入でも一括払いが可能
初年度だけの裏技ですが、初年だけ年の途中加入でも一括払いができます。
秋ごろまでに年間売上を確認しましょう。稼ぎ過ぎた場合、小規模企業共済に年の途中で加入することで最大84万円の所得控除が可能になります。この場合、一括払いを選びます。
翌年は売上に合わせて「毎月払い」に変更したり、「掛金」を変更すると良いでしょう。
筆者は初年度だけこの一括加入のお世話になり、大きな節税になりました。
プロフィール
ウーバーイーツ配達員です。配達件数は25,000件を超えました。
実際に配達をしている立場から、書いています。
Xを始めました。寂しい状況です(笑)。お気軽にフォローをお願いいたします。 @h_bicycle2