
Uber Eatsを登録する前に知っておきたいデメリットと現実
これからウーバーイーツに登録してみよう方向けにデメリットと現実をまとめておきます。
配達報酬は300円が基本
2021年11月に東京の自転車配達員が300円固定になりました。
配達報酬はピーク時間帯などは300円でない場合がありますが、基本は300円です。
2021年12月に300円の報酬の頻度を減らすというメールが公式からありましたが、現状は変わっていません。
ダブル配達は300円割れに
自転車の配達報酬は300円が最低金額でしたが、現状は2件配達(ダブル配達)をとると600円にならずに400円〜になる場合も増えてきました。
自転車に関しては1件あたり300円を割ることが多くなってきています。
春と秋の時給は1,000円を切ることも
Uberで稼げる季節は夏と冬です。この季節は自転車配達で時給換算で1,200円〜2,000円くらいになります(地域差があります)。
逆に春と秋は閑散期で稼ぐのが大変です。1時間に0件〜2件くらいしか配達依頼が来ないので、時給換算で300円〜1000円くらいです。
ウーバーイーツは年間通して安定して稼げる仕事ではありません。
収入の安定を求める方には向きません。
特に繁忙期でウーバーデビューしてしまい、稼げると勘違いするのは注意が必要です。
追記(2023年2月):
2022年12月〜2023年2月は繁忙期のはずですが、暇になってしまいました。いろいろな推測がありますが、ダブル配達の主流化と注文が減っているという説が有力です。
これを書いている2023年2月では自転車稼働の時給は1000円を割っています。今後、冬と夏の繁忙期すら稼げなくなる可能性があります。
2件同時配達が主流に
ダブル配達(2件同時配達)は以前からありましたが、2022年11月から導入された他店舗ダブルにより、ダブル配達が主流になりました。特にピークタイムはダブル配達が主流になりました。
配達員は2件お店を回って、2名の注文者に届けます。
1名配達より仕事のストレスが上がります。
現状のウーバーイーツでは3件同時配達まで導入されています。
他店舗ダブルの導入により配車数が減った
以前は2案件ですと基本は2名の配達員に配車されていました。
他店舗ダブルの場合、2案件が1名の配達員に配車されます。
2022年11月から導入された他店舗ダブルにより配車数が大きく減りました。
少ない配達員の人数で配達を回せるようになったということです。
2022年12月〜2023年2月の繁忙期が暇だったのは、他店舗ダブルの影響では?という推測もあります。
クエストが自動選択に変更された
ウーバーの場合、通常の報酬に加え配達回数に応じてもらえるクエストがあります。
以前はその回数を自分で選ぶことができました。自分の予定に合わせて、目標の配達回数を選ぶことができたのです。
現在は選択式のクエストは廃止され、ウーバー側から自動で選択された回数が毎週送られます。
仕事を受ける段階で配達先が分からない
配達員は最初に配達のリクエストがきます。この段階で知らされるのは、お店の位置とお店に向かうまでの時間だけです。店名や配達先は表示されません。
リクエストを受けると、店名とお店の位置が表示されます。オーダー内容とお客さんの名前も表示されます。しかし、この段階でも配達先は分かりません。
料理を受け取り、[配達開始]ボタンをスワイプすると、ようやく配達先が明かされます。
[配達開始]以降のキャンセルは原則できません…。
これは2021年5月以降より変更されました。
現在は、最初のリクエスト段階で配達先の住所が表示されるように変更されました。
距離料金が安い
配達員は長距離配達を嫌がります。
理由は距離料金が安いからです。
Uber Eatsの距離料金は1kmあたり60円です。
東京の場合、受取料金が265円、受渡料金が125円で、上記の距離料金が加算されます。合計から10%が手数料として引かれたのが配達員の手取りになります。
例えば5kmの配達をした場合、265円+125円+300円(60円×5)で690円です。手数料を引かれて621円です。
対して、1kmの配達をした場合、265円+125円+60円で450円です。手数料を引かれて405円です。
長距離案件を1本やっている間に、短距離案件を数多くこなした方が稼げます。
マクドナルドしか請けない配達員がいます。マクドナルドは距離制限がかかっているため、短距離配達だからです。
2021年5月以降から固定料金システム(受取料金、受渡料金、距離料金)が廃止されました。
現在の料金はダイナミック・プライシングが適用され、オーダー数や配達員の数などで料金が変動します。
長距離でも低料金の場合がありますし、逆に距離料金時代より高い金額が出ることもあります。
ピークタイムでは短い距離でも500円以上の高単価が提示される場合がありますし、オフピーク時ですと、長距離で300円台の単価を提示される場合があります。
リクエスト時に、配達報酬が提示されるようになりました。
ダイナミック・プライシングの導入で地域格差が大きくなった
以前からピーク料金が出る地域と出ない地域の格差はありましたが、ダイナミック・プライシングの導入でより広がりました。
以前は距離に応じて料金が決まりました。報酬の項目は受取料金+受渡料金+距離料金と固定で決まっており、全国一律ではありませんでしたが、ひどい格差はありませんでした。
現在の料金体系はベース+配達調整金額という項目で、料金は変動します。料金の根拠や式や非公開です。
需要の低いエリアですと長距離でも300円〜400円台になったりします。
サポートの質が低い
実際に稼働すると分かりますが、サポートの対応がサポートにならない場合があります。
問い合わせても、テンプレートメールの返信がきて、会話になりません。
まともに回答になっていない返信も多く、読んでいないのでは?と思う時も多いです。
稼働中の電話対応も、人によって対応がバラバラです。
先日、商品の破損で電話をしたのでしたが、何の解決にもなりませんでした。
サポートは外部の派遣会社に委託されており、限られた内容のサポートです。
いろいろ問い合わせても、一定パターンのテンプレートのメールが返信されるだけです。
追記(2023年2月):
サポートの電話対応が廃止されました。チャットのみの対応です。サポートの酷さは現在も変わりません。
配達員側から注文者、加盟店への評価ができなくなった
ウーバーイーツの特徴の一つに双方向評価システムがあります。
注文者、加盟店、配達員の3者でお互いに評価しあうシステムです。
2023年11月現在の状況ですが、配達員側から注文者、加盟店への評価ができなくなっています。
この変更に関して、事前説明は何もありませんでした。
バグや謎のメール送信も説明は一切なし
稼働しているとアプリのバグや意味不明のメールがくる時があります。
公式から、一切バグ情報の説明・情報開示がまったくありません。
仕事の単調さ。やがて飽きとの戦いが
個人差はありますが、筆者の場合、5ヶ月を経過してから飽きてくるようになりました。
仕事はひたすら受け取りとお届けを繰り返すだけですから、単調さに飽きてしまいます。
最初は道やお店を覚えていくので楽しいのですが。
長期稼働の評価システムがない
仮に1万配達を達成しても、何も条件はよくなりません。
長期稼働の評価システムがまったくないです。
スキル・経験は不要
ウーバーイーツのお仕事はスキル、経験はいりません。
筆者の売上推移を振り返って当初の稼働と今の稼働を比べても、売上はほとんど差がありません。
登録時はメリットかもしれませんが、長くやっても何もスキル・経験になりません。
プロフィール
ウーバーイーツ配達員です。配達件数は25,000件を超えました。
実際に配達をしている立場から、書いています。
Xを始めました。寂しい状況です(笑)。お気軽にフォローをお願いいたします。 @h_bicycle2